相続税申告を依頼する税理士の選び方
相続税申告の経験が多数ある税理士
相続税申告はどんな税理士に依頼した方がいいのでしょうか。
まず、相続税の申告は毎年の確定申告のように高い頻度で発生するものではなことはご理解いただけることだと思います。
次に、確定申告は基本的に自分のことなので、誤りや漏れが生じても、他人に迷惑がかかることはありませんが、相続税の申告では、相続人が複数であるケースがほとんどであるため、申告上の誤りや漏れがあれば全ての相続人に対し手間やペナルティがかかってくることになります。
さらに、故人の申告が誤っていると税務署に指摘され、故人のご自宅などの調査を受けることは、心情的にも耐えがたい苦痛を伴うことになると思われます。
このように考えますと、誤りのない申告をするために、相続税申告を多数経験している相続税を専門に取り扱っている税理士をまずは探すべきだと思います。
一定の規模がある税理士事務所
先に述べた通り、相続税の申告は高い頻度で発生する事がないため、相続税申告を多数経験しているという条件を満たすためには、相続税申告を依頼する税理士が所属する事務所が一定規模(できれば全国に展開していること)が望ましいと思います。
相続税申告を中心に取り扱っている一定規模の事務所では、相続税申告に関するノウハウが蓄積されている確率が高まります。
また、事務所の規模が一定規模であることによって、相続税申告を依頼する窓口の税理士の考えだけでなく、二重チェックや税理士同士で相談しながらの正確な申告が期待できるのではないでしょうか。
しっかりコミュニケーションが取れる税理士
次に必要な条件として、話をよく聞いてくれる税理士であることが求められると思います。申告は全てそうだと思いますが、特に相続税申告は、相続人とのコミュニケーションが必要とされる申告です。
故人がどのような性格で、どういう生活を送っていたのか、そういう情報が通帳の入出金に反映してきますし、加入していた保険や証券なども、相続人と担当税理士のコミュニケーションなしに網羅的に発見することは困難なことと言えます。
そのため、雑談も含めて話を聞いてくれ、その上で必要な質問をしてくれる税理士を探していくほうがよいと思います。
申告手数料が明確
最後に、申告を依頼するにあたり発生する手数料が明確で、相場とかけ離れていないことが大切です。
インターネットなどで情報を仕入れ、見積り金額と比較してみるとよいと思います。
相続税の申告は遺産分割協議書の作成が必要なケースもありますし、戸籍や残高証明書などの必要書類も多数必要をなってきます。どこからどこまでが依頼する税理士の仕事なのかもご依頼される前に聞いておきたい事項だと思います。
今回は、相続税申告はどんな税理士に依頼すべきなのかを記載してみました。
相続では葬儀に始まりやるべきことがたくさんありますが、相続税の申告も一生に何度とない大切な手続きの1つだと思います。
皆様のご納得のいく税理士を探してみてください。